動画解説BLOG『ひとりごつ』編
みなさんこんにちは( ‘ᴗ’ )
piano sings melodies / ピアニスト竹内直子です🌈
この動画解説BLOGシリーズでは、YouTubeで投稿した動画について
作品の内容や曲の背景などを解説していきます。
『ひとりごつ』について
そもそも『ひとりごつ』って何?
毎週日曜日に『めざましテレビ』内で放送されている大人気アニメ『ちいかわ』。
登場人物ハチワレ(田中誠人)が歌うエンディングテーマが『ひとりごつ』です。
作詞:ナガノ / 作曲・編曲:トクマルシューゴ
本動画では、ハチワレが自分の素直な気持ちや日常をひとり言のようにぽそぽそとつぶやくシュールな歌詞を頭に思い浮かべながら、素朴なテイストを大事に演奏させていただきました。
※エンディング映像で使われているのは「バンドVer」(ミディアムテンポ)、第10話まではインストゥルメンタル版が使用され、今回参考にさせて頂いた歌唱入り版(バラード)は第11話より使用されました。原曲は第11話と第169話の挿入歌として使われています。
*参考動画=ひとりごつ MV【ちいかわMAD】【Music Video】
『ひとりごつ』・・・言葉の意味
キャラクター「ハチワレ」は作品中でもよく言葉を間違えてしまうのですが、この曲名『ひとりごつ』は「ひとりごと」を「ひとりごつ」と間違えたのではなく、敢えて古語としての「ひとりごつ=独り言を言う・呟く』という意味を使っているようです。古い言い回しだからこその味わいやシュールさが素朴なメロディと絶妙なコード進行と相まって 新しい世界を打ち出しているなあと感じます。
『ちいかわ』について
『ちいかわ』作品紹介
『ちいかわ なんか小さくてかわいいやつ』(ちいかわ なんかちいさくてかわいいやつ)
オリジナルは、ナガノによる漫画作品。⏩公式サイト
2020年よりTwitter(現・X)にて連載されており、2021年に単行本化。2022年4月よりテレビアニメがめざましテレビ内で放送されています。
『ちいかわ』の世界には、森や草原などほのぼのと自然豊かな風景が広がっており、周囲には巨大な食べ物や、食べ物が植物のように自生あるいは湧き出る場所があったりします。その一方で、住宅や店が立ち並び 、貨幣経済やインターネットが存在する、きわめて文明的な世界でもあります。
この世界の住民であるちいかわたちは「草むしり」や「討伐」(…と、討伐?)といった仕事に従事し、それらの報酬によって生計を立てています。
『ちいかわ』キャラクター紹介
- ちいかわ:主人公。ちょっぴり泣き虫だけど優しい性格。草むしりや討伐などをして生活している。
- ハチワレ:ハチワレ猫がモチーフ。ちいかわの良き友人。明るくてポジティブ。どうくつで生活している。
- うさぎ:明るく元気な男の子。ちいかわたちのムードメーカー。良く大きな声で叫ぶ。
- ポシェットの鎧さん:かわいいものが好き。自作のポシェットやパジャマを売っている。他にも『労働の鎧さん』『ラーメンの鎧さん』が登場する。
『ひとりごつ』音楽的考察
作品から感じるコード進行のメッセージ
前述のように”ひとりごつバラードVersion”からは 独り言をつぶやくような素朴なテイストを感じますが、一方で「ああ〜〜(๑˭̴̵̶́ꄱ˭̴̵̶̀ )🎤」・「なま〜(最後の)」に於ける強いコード進行(Key=DにおけるコードC)は 60年代のUKロックのような、敢えて例えるなら『THE WHO』のようなスモーキーなロックバラードの味わいも感じます。
ちなみに全く同じものを感じる曲は、『冒険者たちのバラード(ガンバの冒険ED)』、『ははうえさま(一休さんED)』です。
ほのぼのしたアニメソングの解釈として意外に思われるかもしれませんが、これらは60年代洋楽で育った身としては まさに体の芯に響く、愛すべき煤けたコード進行なのです。きっとこれらの作曲者の方々は、上記の時代のサウンドに大いなる影響を受けているはずです。
よかったらこちら⏬もぜひ聴き比べてみて下さいね( ‘ᴗ’ )🎵
🌈冒険者たちのバラード(ガンバの大冒険ED)』
🌈ははうえさま(一休さんED)